翻訳者による前文
この文章は「Stockhausen-Verlag」から出版されたテキスト
「K. Stockhausen: TEXTE zur MUSIK 1984 – 1991 ( Stockhausen-Verlag, Kürten, in German )」から
「Vol. 9: About LIGHT – Composer and Interpreter – New Era (MANTRA -Einführung, 335-360p)」の全訳です。
「MANTRA」は「フォルメル技法」の本格的な始まりを示す重要な作品であり、
その技法は後の大作「Licht」を生み出すことになります。
本文章は「MANTRA」で見出されたフォルメル技法を説明する上で非常に意義深く
その語り口の明瞭さと内容の深さにおいても大変素晴らしいものです。
シュトックハウゼンの音楽観も垣間見ることが出来ます。
翻訳掲載の許可をSuzanne Stephens女史とKathinka Pasveer女史にお願いしたところ、快く許諾をしてくださいました。
この場を借りて、両氏に心より感謝申し上げます。
※本訳文の著作権は「Stockhausen-Verlag」と、翻訳者である「小林雄紀」に帰属します。
※本訳文を使用する際は「Stockhausen-Verlag」と「小林雄紀」までご連絡ください。
原著、あるいはその他のシュトックハウゼンに関する書籍は「The Stockhausen-Verlag Books」
「MANTRA」の公式全集CDは「https://www.stockhausencds.com/」あるいは、下記アルバムジャケットのリンクから購入することが出来ます。
なお、この「序説」と似た内容のレクチャーとして「Stockhausen Films : DVD No. 18」も発売されています。
こちらは部分的により詳しく説明されている部分もあり、かつ大きなホワイトボードを使った説明や実演を含んでいるので、「MANTRA」をより感覚的に体感できおすすめです。
質疑応答なども含まれており大変に内容が充実しているので、この序説で「MANTRA」に興味を持たれた方は是非チェックしてみてください。
若き日のロジャー・ウッドワード(Roger Woodward)がピアノを担当しているのも興味深いですね。
詳しくはシュトックハウゼン公式ウェブサイトをご確認ください。
公式全集のCDのジャケットは本翻訳を読む際に非常に有用ですので、ぜひジャケットを見ながら本文をお楽しみください。
